DJIドローン「Matrice 300 RTK」が日本一高い送電鉄塔の点検実験を実施

DJIドローン「Matrice 300 RTK」が日本一高い送電鉄塔の点検実験を実施

2021年10月26日、DJI JAPAN株式会社と株式会社エネルギア・コミュニケーションズは、中国電力ネットワーク株式会社の協力の元、DJIの最新型業務用ドローンMatrice 300 RTK(以下:M300 RTK)、ズームカメラ「Zenmuse H20T」及び解析ソフトウェア「DJI Terra」を活用し、日本一高い送電鉄塔がある大三島支線の海峡横断部の送電線点検の実証実験を実施したことを、DJI JAPANの公式YouTubeにて公開しました。

公開された「日本一高い送電鉄塔にかかる海峡横断部の送電線点検」の様子はこちらです。

本実証実験では、DJIドローン「M300 RTK」による送電線点検の有効性を判断する事を目的としており、点検作業における高い有効性が実証されました。実証実験では、「M300 RTK」の自動飛行機能を使い、 直径35mm送電線の点検を1.2kmの水平距離にて実施しました。「Zenmuse H20T」を使用して外観を撮影したデータを用いて、解析ソフト「DJI Terra」で3Dモデル点群を生成し、それを基に任意の離隔を保つ飛行航路とカメラ撮影設定を盛り込んだ自動飛行プログラムを作成、自動飛行を実行しました。

「M300 RTK」の自動飛行による撮影は、従来の方法と比較すると大幅な作業時間短縮を実現したとのことです。また、最大23倍光学ズームと有効画素数2000万画素のカメラにより撮影された撮影データは、高精細なエビデンスになります。加えて、撮影データはリアルタイムで確認できるため、問題と思われる箇所を発見した際、すぐに状態を確認できる即時性も有意義に働いたとのことです。さらに、ドローン活用における安全面では、海峡横断部における強風に対しても、最大風圧抵抗15m/sを誇る「M300 RTK」は、安定して飛行できました。

日本一高い送電鉄塔の点検に成功した「M300 RTK」は、今後日本中の送電鉄塔の点検に使用されるかもしれません。

出典:DJI Enterprise「日本一高い送電鉄塔にかかる海峡横断部の送電線点検

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