2021年10月26日、株式会社SkyDrive(以下:SkyDrive)は10月22日と23日に実施された大阪市港区での実証実験が成功したことを発表しました。この実証実験は、ドローンの技術などを応用して人や物を乗せて飛行できる、いわゆる「空飛ぶクルマ」の実現に向けたものです。
実証実験を実施したのは、空飛ぶクルマの開発を手がけるSkyDriveをはじめとする民間企業5社です。22日には、大阪・港区の湾岸に関係者らが約200人集まりました。
「空飛ぶクルマ」は、電動のプロペラでヘリコプターやドローンのように垂直に離着陸する乗り物であり、実現すれば「空の移動革命」になると注目されています。
今回の実験は国などの許可を得て行われ、運搬用のドローンを陸から海上に50メートルほど飛ばして、5分ほど飛行して上空の風の影響などを確認しました。実験には関西の企業も加わり、このうち関西電力は、充電の頻度や時間についてのデータを収集し、分析していくということです。
開発を手がける企業などは、2025年の大阪・関西万博で活用することも目指しています。SkyDriveのCEOである福澤知浩氏は、「万博には海外からも多くの人が訪れるので、将来の生活や移動手段が変化する可能性を体感してもらえるように開発を進めていきたい」と話しました。

実証実験内容
10月22日(金)・23日(土)の2日間に分けて、100名程度の地域住民の方に①と②を見て頂き、アンケート調査を実施しました。(1日6回、2日間で計12回のグループに分けて実施)
①中央突堤にて、ドローンによる海上飛行実証
②天保山マーケットプレースにて、空飛ぶクルマのSD-03展示モデル機、空飛ぶクルマ周辺技術(ポート建設、充電・エネルギー関連等)のパネル展示
実施主体
実施主体は以下の通りです。
- 株式会社大林組
- 関西電力株式会社
- 近鉄グループホールディングス株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 株式会社SkyDrive
出典:株式会社SkyDrive「大阪市港区にて、無事実証実験を執り行うことができました。(10月22日・23日)」