インターポール、オスロの空港でカウンタードローンシステムをテスト

インターポール、オスロの空港でカウンタードローンシステムをテスト

2021年9月30日、国際刑事警察機構(以下:インターポール)は、ノルウェーのオスロにあるオスロ・ガーデモエン空港にて、カウンタードローンシステムのテストをしたことを発表しました。

このカウンタードローンシステムのテストは3日間行われ、飛行機の使用する空域をドローンなどの無人航空機から守る国際カウンタードローンシステムを開発する取り組みの一環になります。

インターポールとノルウェー警察は、ヨーロッパ、イスラエル、アメリカ合衆国から業界の専門家を集結させ、空港環境における最大のカウンタードローンシステムの実験を組織しました。インターポールによると、このテストによって協力国に多くの情報や知識という資産を提供できるとのことです。

インターポールのシニアモバイルフォレンジックスペシャリストであるChristopher Church(クリストファー・チャーチ)氏は、次のように述べています。

「私たちは日々ドローンの脅威に直面しています。今回テストしている技術は非常に新しいものであり、新しいが故に正しく理解する必要があります。加盟国や業界関係者などと協力し、専門知識の拡大と強化を行い、適切なタスクに適切なソリューションを選択できる環境を作っていきます。」

インターポールは、セキュリティ上の理由から今回のテストの結果に関する詳細を公表していません。ただし、一部情報は公開しており、インターポールは加盟国194ヵ国の全てが利用できるドローン対策のフレームワークができつつあるようです。

インターポールのイノベーションセンターは、EUのProject Courageousと提携し、ヨーロッパ全体のドローン対策のフレームワークを確立した実績があります。その世界版が確立し、違法なドローンの脅威に怯えずに済む日は、そう遠くないのかもしれません。

出典:INTERPOL「INTERPOL carries out full-scale drone countermeasure exercise

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