2021年9月27日、フランスのドローンメーカーParrot(パロット)は、仮想空間制作のスペシャリストである4DGと戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。
このパートナーシップにより、Parrotを代表する産業向け・軍事向けドローン「ANAFI USA」の操縦練習をする仮想空間は4DGによりアップグレードされ、ユーザーはより実践的な操縦練習ができるようになります。

「ANAFI USA」は、セキュリティや携帯性に優れたパワフルなドローンです。最大飛行時間は32分であり、本体重量は515gと産業向け・軍事向けドローンとしては軽量です。業界初の32倍ズーム、4K HDR撮影できるFLIR社のカメラを搭載しており、昼夜や過酷な環境を問わず偵察や監視といったミッションを実行します。最大5kmの範囲で画像をキャプチャでき、最大2kmの人物を検出できます。ドローンオペレーターはドローンの撮影した映像を通して様々な情報を得ることができます。
今回のパートナーシップでは、まず「ANAFI USA」の仮想空間をスタンドアローンな4GDの仮想空間に統合します。この仮想空間では、「ANAFI USA」の正確な操作を体験することができ、ドローンパイロットの操縦スキルを大幅に向上することが可能です。仮想空間では、実際にドローンを損傷させるリスクもなく、無制限に操縦練習をすることができます。
そして、次のフェーズは「ANAFI USA」を街中で操縦できる空間を作っていきます。これは軍事利用での近接戦闘を想定したもので、街中でドローンを効果的に使用できるトレーニングになります。
4GDビジネス開発ディレクターであるJames Crowley(ジェームズ・クロウリー)氏は、次のように述べています。
「Parrotとのパートナーシップにより、ユーザーに4GDの仮想空間でドローンのトレーニングを実施してもらえることを大変嬉しく思います。このパートナーシップを通じて、ユーザーにドローンの事故を気にせず操縦練習、飛行実験をしてもらい、新たな可能性を見出してもらえることを目指しています。また、私たち新たな可能性を探究していきます。」
Parrotの戦略的パートナーシップのディレクターであるJerome Bouvard(ジェローム・ブーバード)氏は、次のように述べています。
「4GDの仮想空間と統合することで、私たちのユーザーは、よりセキュリティに優れた空間で操縦練習ができるようになります。これにより、安全で信頼性の高いドローンソリューションを提供するというのParrotの目標も前進できます。」