英ドローンメーカーBAESystems、300kgを輸送できる「T-650」を開発中

英ドローンメーカーBAESystems、300kgを輸送できる「T-650」を開発中

2021年9月14日、イギリスのドローンメーカーBAESystemsは、同じくイギリスのドローンメーカーMalloy Aeronauticsと共同で、最大300kgのペイロードを運べるeVTOL(電気垂直離着陸)ドローンの開発中であることを発表しました。

開発中であるeVTOLドローン「T-650」は、4枚プロペラのクアッドコプターであり、300kgのペイロードを搭載したまま最高速度が140km/h、最大飛行距離30kmを誇るドローンです。

このパワフルな最先端ドローンは、軍事分野だけでなく商用ロジスティック分野にも使用される予定です。軍事作戦中に重い荷物を輸送する他、船から船、船から海岸への荷物移動などを担うことができます。

BAESystemsの技術関連のディレクターであるDave Holmes(デイブ・ホームズ)氏は、次のように述べています。

「T-650は、これまでの実証実験の実績、軍事運用への理解、広範なエンジニアリング、システム統合の経験を組み合わせたドローンです。軍事利用だけでなく、商業ロジスティック分野での活躍も見込め、軍事と商用の両方で顧客のニーズを達成できる費用効果の高いドローンとなるでしょう。」

また、Malloy AeronauticsのCEOであるOriol Badia(オリオール・バディア)氏は、次のように述べています。

「T-650は軍事利用だけでなく、商業ロジスティック分野、セキュリティ分野などの人道的な分野でも活躍できる可能性のあるドローンです。私たちはBAE Systemsと協力して、すべての人にとって安全に利用できる最高の主力製品を開発していきます。」

両社は2022年後半には「T-650」の最初の飛行実験を実施し、翌年には顧客に納品する予定です。

出典:BAESystems「British Engineers reveal ground-breaking electric uncrewed concept vehicle

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