韓国の自動車メーカーである現代自動車グループ(以下:ヒョンデ ※2020年に世界統一で「ヒュンダイ」から「ヒョンデ」へ呼称変更)は、2045年までの完全なカーボンニュートラルを目指しています。
同社はクリーンな輸送と環境に優しいエネルギーソリューションに投資をしており、その次世代機にはドローンも含まれています。

上記画像は、ヒョンデが製造しているレスキュードローンです。燃料電池で稼働する「e-Bogie(イーバギー)」と空を飛ぶドローンが組み合わさっており、どちらもリモート操作が可能です。「e-Bogie」は一度の充電で450〜500kmの距離を走行できます。消防や救急の分野でも活躍できる新たなコンセプトモビリティソリューションです。

また、上記画像はヒョンデが製造しているトレイラードローンです。水素を動力源とし、完全に自動で走行できるコンテナ輸送車となっています。こちらは1回の充電で1,000km以上の走行を実現します。
ヒョンデによると、トレーラーの自動走行は乗用車用に開発された技術を転用するだけでは不可能であり、グループのエンジニアリングチームがコンテナの操作方法を完全に再定義し、開発に至ったとのことです。
現代自動車グループの会長である鄭 義宣 氏は、次のようにコメントしています。
「現在、世界的に環境災害の被害と頻度は急速に高まっており、人類に対する真っ赤なアラートは点滅しています。ヒョンデグループは、環境のために水素エネルギーの可能性を見つけ、完全な実用化を目指しています。」
出典:electrek「Hyundai Motor commits to becoming globally carbon neutral by 2045」