2021年9月9日、インドのテランガーナ州では、ドローンを使用した新型コロナウイルスのワクチン、医薬品、その他のヘルスケア製品の配達を試験的に開始しました。
テランガーナ州は、この「Medicine from the Sky」プロジェクトを実現するため、ロジスティック会社Blue Dart、ドローン配達のスタートアップ会社Skye Air Mobility、イギリスを拠点とするUnified Traffic Management(UTM)テクノロジープラットフォーム会社Altitude Angelと提携しています。
また、インドの航空省(MoCA)はこの試験的な航空輸送に際し、テランガーナ州での条件付きの様々な免除を認めており、これには目視外飛行も含まれています。
「Medicine from the Sky」プロジェクトは、6日間に渡って新型コロナウイルスのワクチン、医薬品、その他のヘルスケア製品を地区の病院からヘルスケアセンターへと空輸します(以下画像参照)。

Blue DartのCMO兼事業開発責任者であるKetan Kulkarni(ケタン・クルカルニ)氏は、次のように述べています。
「Blue Dartは常に時代の先を行き、テクノロジーとデジタル化の真の可能性を活用して、すべてのお客様に新時代のエクスプレスロジスティクスソリューションを提供できる信じています。世界中が人々が健康の危機と戦う中、ドローンによる医薬品とワクチンの配達は必要です。Altitude AngelをUTMパートナーとして、最高のチームで私たちの使命を全うしていきます。」
また、Altitude AngelのインドのエリアマネージャーであるOlivier Quero(オリヴィエ・ケロ)氏は、次のように述べています。
「私たちは、ドローンによる医療提供がBVLOSデモンストレーションの最も効果があるユースケースの1つだと思っています。目視外でドローンを操作するには、高度に自動化されたドローンの運用技術が必要です。私たちの持つ技術でBlue Dartが主導するミッションを成功させることを楽しみにしています。」