中EHang、エストニアでのエアタクシーと配達ドローンの飛行実験成功

中EHang、エストニアでのエアタクシーと配達ドローンの飛行実験成功

2021年9月3日、世界をリードする中国の自律型航空機(AAV)のテクノロジープラットフォーム企業EHang Holdings Limited(以下:EHang)は、エストニアでのエアタクシー「EHang216」と配達用ドローン「Falcon」の飛行実験が無事に成功したことを発表しました。

飛行実験は、安全かつ環境に優しい飛行に焦点を当てたEUの「GOF 2.0 Integrated Urban Airspace Validation」プロジェクトの一環として実施されました。また、この飛行実験にあたりエストニア運輸局は、EHangに対して2021年末まで指定されたエストニア空域でのフライトを許可する特別なフライト許可証を発行しました。

実験の様子がEHangの公式YouTubeチャンネルによって公開されています。ご覧ください。

「EHang216」は、同社の主力製品である人を乗せて自立飛行できるエアモビリティです。今回の飛行実験では、VIP客を輸送するシナリオが想定され、タルトゥ空港からエストニア航空博物館へ移動しました。

なお、今回の飛行実験は無人で行われましたが、昨年には有人での観光飛行に焦点を当てた実験に成功しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、EHangのロジスティックモデルである「Falcon」は、タルトゥ空港からエストニア航空博物館の貨物ターミナルへ小包を配達しました。この実験により、自動小包配達ドローンの使用例とシナリオを提示することができました。

EHangはこれまで、アジア、ヨーロッパ、北米諸国などの10カ国で飛行試験を実施してきました。今後は「GOF 2.0 Integrated Urban Airspace Validation」プロジェクトにさらなる関与をしていき、ヨーロッパでより多くの飛行実験を実施、都市空域での有人運用の実現に向けて取り組んでいくとのことです。

出典:EHang Holdings Limited「EHang 216 and Falcon AAVs Perform Airport Transport and Parcel Delivery Trial Flights for EU GOF 2.0 Project in Estonia

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