豪ローガン・シティでドローン配達するWing、まもなく10万件目を達成

豪ローガン・シティでドローン配達するWing、まもなく10万件目を達成

オーストラリアのクイーンズランド州のローガン・シティ(人口30万人のブリスベンの隣町)にてドローン配達を行っているWing(ウィング)は、今年の9月で2周年を迎えます。今年は大きな山火事や新型コロナウイルスによるロックダウンなどもありましたが、ウィングは注文のあった住民の自宅へとドローン配達を行ってきました。

ローガン・シティは、現在オーストラリアで最も急速に成長している都市の1つです。オーストラリア政府も投資を行っており、ローガン・シティを本拠地とした19の郊外(合計人口11万人以上)にもドローン配達サービスを提供しています。

Wingは今後数日間で、10万人以上の顧客へのドローン配達を完了する予定です。ローガン・シティの住民は8月の1周目だけで約4,500回のドローン配達を利用しています。日常的に住民がドローン配達を利用するローガン・シティは、世界のドローン配達の首都と言っても過言ではないでしょう。

ローガン・シティのドローン配達の運用と、世界中で行われているドローン配達の試験的な運用の違いには、Wingの運用するソフトウェアシステムの存在があります。住民はアプリを利用して商品を注文、システムはその場所から最適なドローンを選択し、配達へと向かわせます。

Wingの運営するソフトウェアシステムは、毎日1,500万回のシミュレーションを実行および分析しており、天候や地形の変化を分析し、日常的に改善しています。そして、朝にはドローン配達で出来立てのコーヒーを受け取り、夕方にはローストチキンを受け取れる環境が整いました。

世界の20億人以上の人々は、人口50万人未満の都市に住んでいます。ローガン・シティのドローン配達の成功例は、今後それらの都市で展開されていくことになるでしょう。大量のドローンが空を飛び交い、住民の自宅へ商品を届ける未来は、そう遠くないのかもしれません。

出典:「Logan, Australia: The Drone Delivery Capital of the World

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