2021年7月14日、DJI JAPAN株式会社は中電技術コンサルタント株式会社と業務用ドローン「Matrice 300 RTK」とフルサイズセンサー搭載の航空測量用カメラ「DJI Zenmuse P1」を活用し、桜島活火山地域の実証実験を実施したことを同社の公式YouTubeチャンネルにて発表しました。
公開されている実証実験の様子はこちらになります。
国内有数の活火山である桜島は、年間数十回以上にわたり土石流が繰り返し発生し、日々の火山地域の状況確認や周辺環境の保全・管理の安全確保が極めて重要です。
今回の実証実験では、桜島立ち入り禁止区域にて、火山噴火や土石流の発生などによる土砂変動量を正確に把握するため、「Matrice 300 RTK」に「DJI Zenmuse P1」を搭載して撮影を行い、マッピングソフトウェア「DJI Terra」を活用して3次元マッピングを行いました。
「DJI Zenmuse P1」は、地理空間データ収集に特化して作られた最もパワフルなDJIカメラペイロードです。4,500万画素のフルサイズの低ノイズ高感度センサーを統合し、3軸ジンバルスタビライザー上の交換可能な24/35/50mm単焦点レンズで柔軟な表示形式を提供します。地上基準点がない状態でも高精度(水平3cm / 垂直5cm)を実現し、一回の飛行で3 km2範囲をカバーできるため、効率化に貢献します。
また、メカニカルシャッターを搭載し、マイクロ秒レベルでモジュール間の時間を同期する刷新された「TimeSync 2.0」システムを採用しています。 リアルタイムで位置と方向を補正する技術と組み合わせ、センチレベルでの精度の高いデータを取得できます。