豊田市とSkyDrive、ドローン活用・社会実装促進に向けた協定を締結

豊田市とSkyDrive、ドローン活用・社会実装促進に向けた協定を締結

2021年6月25日、愛知県豊田市(市長:太田稔彦)と「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:福澤知浩、以下:SkyDrive)は、物流ドローンの災害時活用及び社会実装促進に向けた協定を締結したことを発表しました。

協定の概要

  • 協定の名称
    物流ドローンの災害時活用及び社会実装促進に向けた協定
  • 協定締結日
    令和3年6月25日(金)
  • 主な協定内容
    ・災害時、豊田市の要請に対して、株式会社SkyDriveが開発した物流ドローンを提供。両者が連携しながら、孤立集落への物資輸送を行うことで豊田市の災害対応力の強化を図る。
    ・株式会社SkyDriveの災害以外の分野での物流ドローンの事業化を支援するため、両者が連携して実証実験等を行うことで社会実装を促す。

協定締結の背景

豊田市には、山間地域に多くの居住者がいます。これまで大規模な地震や風水害等の災害によって道路が寸断された場合に、山間部の救援物資の供給が困難であるという課題がありました。

この課題を解決するために、2020年12月に愛知県豊田市と、大規模地震時の物流ドローンを活用した孤立集落への物資運搬を想定した「災害物流訓練」を実施する等、災害時のドローン活用について検討を重ねていました。

今回の協定書締結により、災害時に豊田市の要請に基づいてSkyDriveが製造する約30kgの荷物運搬が可能な物流ドローンを提供します。これにより、災害時には孤立した被災地域への迅速な救援物資・備蓄物資の運搬が可能になります。

また、平時にも物流ドローン活用の検討及び必要な実証実験を協働で行っていくことにより、豊田市における物資運搬の選択肢を増やし、豊田市民の皆様の安全と地域の持続的な発展を目指します。

なお、豊田市は災害時における物流ドローンの提供等に関する協定を締結するのは初めてです。また、SkyDriveにとっても豊田市が対自治体として初めての災害時におけるドローンの活用に関する協定の締結先となります。

SkyDrive製物流ドローンの特徴

SkyDrive製物流ドローンの特徴は以下の通りです。

最大30kgの荷物を運搬、着陸せずに荷下ろしするホイスト機構を搭載可能です。

ワンボックスカーで運搬できるコンパクトサイズです。

両者のコメント

豊田市長 太田稔彦は、次のように述べています。

「豊田市の災害対応力の向上や、物流ドローンの社会実装の促進に向けた連携の強化につながる本協定を締結できますことを大変うれしく感謝申し上げます。豊田市は市域に広大な山間地を有しており、災害時には、多くの箇所で土砂災害が発生する危険性を抱えております。災害時に空路での輸送手段を確保できることは、孤立集落への支援を検討する上で重要であり、物流ドローンを豊田市の災害対応力の向上に活用していきたいと考えています。また、本協定の締結を機に、災害以外の様々な分野での利活用についても両者一体となって模索し、地域課題の解決に向けて、より一層、力を入れて取り組んでまいります。」

株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩は、次のように述べています。

「豊田市様からは創業以来、『新産業創出へ向けた「空飛ぶクルマ」開発に関する連携協定』の締結をはじめ、弊社の開発拠点のご提供など様々な形でご支援いただいております。この度、新たな協定締結により、豊田市で生まれた物流ドローンを活用して市民の皆さまに貢献させていただくスタート地点に立てたことを、大変うれしく思います。災害は起こらないに越したことはないですが、有事の際にも物流ドローンを活用して迅速に物資供給を行う仕組みを整え、より安心して暮らせるまちづくりの一助になればと思います。また、都市部と山村部がバランスよく存在する豊田市で、様々なユースケースを実証していくことにより、物流ドローンの価値をより一層高めてまいります。」

出典:株式会社SkyDrive「豊田市とSkyDrive社、ドローン活用・社会実装促進に向けた協定を締結 ~災害時の物流ドローン活用による物資運搬で豊田市民の安全を守る~

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