中国のAAV企業EHang、「EHang 216」による日本での試験飛行を実施

中国のAAV企業EHang、「EHang 216」による日本での試験飛行を実施

2021年6月4日、世界をリードする中国の自律型航空機(AAV)テクノロジープラットフォーム企業EHang Holdings Limited(以下:EHang)は、同社の主力製品である「EHang 216」が日本での試験飛行を実施し、自律飛行兼無人飛行に成功したことを発表しました。

EHangはこの試験飛行に伴い、現地のパートナーとともに国土交通省の試験飛行許可を取得していました。

EHangは同社のYouTubeチャンネルにて、試験飛行の様子を公開しています。ご覧ください。

この試験飛行は、岡山倉敷水島航空宇宙産業クラスター研究会(以下:MASC)とEHangが岡山県笠岡航空基地で開催したイベント「Leading the Revolution of Urban Air Mobility」にて行われました。

今後、EHangとMASCは、日本での航空輸送を目指し、協業していくとのことです。

また、イベントでは内閣官房長官の加藤勝信氏が次のようにコメントしました。

「現在、世界の多くの企業がこのような空飛ぶ自動車のプロジェクトを立ち上げ、研究開発や実証実験を行っています。政府としては、航空規制を積極的に改善するとともに、民間企業を適時適切に支援していきます。」

その他、来賓として岡山県倉敷市の伊藤香織市長、岡山県笠岡市の小林嘉文市長、倉敷商工会議所会頭の井上峰一氏、笠岡商工会議所会頭の杉本哲也氏などが出席し、衆議院議員の橋本がく氏は、次のようにコメントしました。

「日本初の空飛ぶ自動車の試験飛行が岡山の地で行われたことを大変うれしく思います。空飛ぶクルマは、成長産業の新世代として大いに期待しています。官民連携による社会サービスとしての空飛ぶクルマの開発を期待しています。」

日本政府は2018年に「空の交通革命に向けた官民協議会」を設立し、「空の交通革命に向けたロードマップ」を策定しました。

「空の交通革命に向けた官民協議会」では、地方から都市部へと段階的に拡大しながら、2023年までに空飛ぶクルマを活用したモノやヒトの空輸のビジネスサービスを開始することを目指しています。

このロードマップによると、国土交通省航空局では、空飛ぶ自動車の型式・耐空性の安全基準やパイロットの認定など、関連制度の検討・改善を進めています。

今回の試験飛行は、EHangにとって韓国に続くアジアでの新たなマイルストーンです。EHangは、都市における空の移動革命を牽引し、さらに多くの人々が新しい未来のライフスタイルを楽しむことができるよう、多くの国や地域での試験飛行の実績を広げていく予定とのことです。

出典:EHang Holdings Limited「EHang 216 AAV Conducted Trial Flights in Japan

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