独ドローンタクシーメーカーVolocopter、新機体「VoloConnect」を発表

独ドローンタクシーメーカーVolocopter、新機体「VoloConnect」を発表

2021年5月17日、ドイツのドローンタクシーメーカーであるVolocopter(ボロコプター)は、郊外と都市部の間の通勤をターゲットとする新しい電動垂直離着陸機(eVTOL)である「VoloConnect」を発表しました。

「VoloConnect」は4人乗り、巡航速度180キロ、最高速度250キロ、航続距離100kmを誇る交通用の空飛ぶクルマです。

同社が最初に発表したeVTOL「VoloCity」は、2人乗りの航続距離35kmの都市内交通用でした。今回の郊外から都市部への通勤を目的とした「VoloConnect」とは、コンセプトが大きく異なっています。

そして、この新たなコンセプトはeVTOLのスタートアップ企業であるArcher AviationやWisk Aeroなどと競合しています。どうやらドローンタクシーに求められる大きな期待と需要は、郊外から都市部への移動のようです。

「VoloConnect」は、ヘリコプターと小型航空機の要素を組み合わせた、機体が上昇する力と前進する力を併せ持ったハイブリッド型のデザインとなっています。機体は6つのプロペラが持ち上げ、機体が前進する力は機体の両側にある2つの大きなファンが担います。また、機体の下部には3つの車輪が収納されており、離着陸時に稼働します。

VolocopterのCEOであるFlorian Reuter(フロリアン・ロイター)氏は、次のように述べています。

「今回発表したVoloConnectは、世界中の都市に手頃な価格で効率的かつ持続可能なフライトモビリティソリューションを提供するという私たちの使命を形にしたものです。私たちはこれまでに培ってきた長年の経験と最先端の技術が、今後のドローンタクシーの未来を開拓していくことを確信しています。」

なお、「VoloConnect」は2026年までの認証取得を目指しています。いったいどの国で実用化されるのか?今後に注目です。

出典:Volocopter公式ホームページ

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