アラブ首長国連邦(UAE)は、ドローンで雨を降らせる方法を探すためにイギリスの研究者を雇いました。
通常、アラブ首長国連邦では年間4インチ未満の降雨量しかありません。そのため、常に年間降雨量を増やすための新たな技術を模索しています。
イギリスのバークシャーにあるレディング大学(Reading)の准教授であるKeri Nicoll(ケリ・ニコル)博士は、アーク放電を発生させるドローンが空を開き、雨を促進できるかどうかのテストしています。博士によると、ドローンは雨を降らすことに貢献できるとのことです。
ニュースメディアWIREDによると、アラブ首長国連邦は2019年に185の人口降雨プロジェクトの実験をしています。そして、昨年10月に起きたドバイでの洪水は、このいずれかのプロジェクトの影響ではないかと言われています。
ドローンのアーク放電がどのような結果を生み出すかは定かではありませんが、ヨウ化銀や二酸化チタンなどの化学物質を使用する人工降雨よりも環境に優しい可能性はあります。
なお、この研究は9つある降雨強化プロジェクトのひとつであり、アラブ首長国連邦から1,500万ドルの研究費用が与えられています。
出典:ARAB NEWS「UAE looks to UK drone researchers for rainfall boost」
WIRED「Bringing in the rain: Has the UAE’s cloud-seeding program gone too far?」