イギリスのエイントリー競馬場を飛行するドローンパイロットらが逮捕

イギリスのエイントリー競馬場を飛行するドローンパイロットらが逮捕

先日、イギリスのエイントリー競馬場(Aintree Racecourse)の近くをドローンが飛行し、1人のドローンパイロット、2人のパイロット補佐が警官により逮捕されました。その後、パイロットを含む3人の男性は警察にドローンを押収されましたが、罰金を支払い釈放されました。

警察によると、この事件には競馬による「ライブベッティング」が関わっている可能性があるとのことです。ライブベッティングとは、レース開始後に行われるギャンブルで、ビデオの様子から賭けをします。ドローンを利用することで、ビデオの映像よりも2秒早く競馬場の様子を確認できるとのことです。たったの2秒ではありますが、この2秒はライブベッティングにおいて重要な意味を持ちます。

しかし、今回のドローンパイロットらは競馬場の様子を確認する前に、警察によって逮捕されるに至りました。しかし、ドローンを飛ばしても問題ないエリアから競馬場の様子は確認できるようです。それを映像作品とするにはエイントリー競馬場の許可が必要になりますが、公開しないのであれば、その映像は撮影者のものです。

現在の法律では犯罪として位置付けるのが難しいこの事件ですが、このイギリス特有とも言えるこの事件は、今後流行していく恐れがあります。

イギリスでは競馬場が問題となりましたが、アメリカ合衆国ではメジャーリーグベースボール(MLB)の試合中にドローンが侵入、試合が中断する事件も起きています。この事件を受け、プロ野球チームのボルチモア・オリオールズのスタジアムにはアンチドローンシステムが導入されました。

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