ドローンメーカーParrot、YesWeHackと提携しバグ報奨金プログラム開始

ドローンメーカーParrot、YesWeHackと提携しバグ報奨金プログラム開始

フランスのドローンメーカーParrot(パロット)は、ヨーロッパ初のクラウドソーシングセキュリティプラットフォームであるYesWeHackと提携し、バグ報奨金プログラムを開始することを発表しました。

このプログラムにより、ParrotはYesWeHackのコミュニティに属するサイバーセキュリティ研究者たちの力を借り、ドローン、モバイルアプリケーション、およびWebサービスの脆弱性を見つけることができます。

このプログラムは2つのフェーズで行われます。

フェーズ1では、YesWeHackのセキュリティ研究者の一部にのみ公開され、現在および将来のドローンモデルに焦点を当てます。研究者が脆弱性を発見すると、プログラムはフェーズ2に入ります。

フェーズ2では、YesWeHackコミュニティの誰もがParrotのセキュリティをテストする機会を得ます。このフェーズでは、製品が商品化された後にのみ発生し、事前にデータが漏洩することはありません。

フェーズ1は最高のサイバーセキュリティ研究者で構成されていますが、フェーズ2では22,000人を超えるサイバーセキュリティ研究者がParrotの製品とソフトウェアを調査します。フェーズ1で何も見つからず、フェーズ2で問題が見つかった場合、製品やソフトウェアにパッチが適用されます。

Parrotグループのセキュリティ部門のトップ兼CTOであるVictor Vuillard(ビクター・ヴュイヤール)氏は、次のように述べています。

「今後、パロットが製品やソフトウェアを制作すると、それをYesWeHackのサイバーセキュリティ研究者たちが調査します。YesWeHackのサイバーセキュリティ研究者が事前に問題を見つけてくれるため、問題が悪用される前に対処できます。また、万が一欠陥が見つかっても、私たちはパッチでそれに対応します。」

また、YesWeHackのCEOであるGuillaume Vassault-Hagère(ギヨーム・バソー・Hクロスル)氏は、次のように述べています。

「私たちは、Parrotの仕事をサポートできることをうれしく思います。YesWeHackコミュニティの豊かさと多様性は、ハードウェアであろうとソフトウェアであろうと、すべての領域をカバーできる幅広いスキルを持っています。第2フェーズで行われる公開されたバウンティフェーズでは、Parrot製品を数千人の研究者たちがそれぞれの専門知識で調べ、サイバーセキュリティの透明性はより強化されるでしょう。」

このParrotの新たな取り組みは、2017年8月にDJIがすでに導入しています。DJIのバグ報奨金プログラムである「DJI Security Response Center」では、2020年だけでも12人の研究者がソフトウェアアップデートでパッチが適用された13の脆弱性を見つけて報告しています。

出典:Parrot公式ブログ「Parrot launches its Bug Bounty in partnership with YesWeHack

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