The Japan Timesによると、日本の国防省は不正なドローンに対抗するため、車両に搭載できるカウンタードローンレーザーの研究開発を開始しているとのことです。
国防省は2021年の予算から28億円を研究開発費として確保しており、これは車載カウンタードローンレーザーのレーザー技術、カウンタードローンシステムの開発に使用されるようです。この研究は、2024年までに完成させる予定とのことです。
日本は2018年から独自のカウンタードローンレーザーを開発しており、ここ数年では様々なテストと改善が行われていました。今年は車両に搭載できるサイズでありながら、高出力のレーザーを放出できるカウンタードローンができることを国防省は望んでいます。
また、国防省はドローンを空から落とすマイクロ波技術を更に研究するため、5億円の研究開発費を確保しています。日本は良いドローン、悪いドローンの両方のある未来に備え、カウンタードローン技術に力を注いでいます。
最近、日本政府は中国のドローンの購入していません。この背景には中国製ドローンへのセキュリティ懸念があります。ファーウェイ問題から始まったセキュリティへの疑念は、2019年7月にはドローンにも広がりました。アメリカ政府がMade In USAのドローンしか購入しなくなったのと同様に、日本政府も中国製ドローンへの不信感があるようです。
日本は現在、国防省と沿岸警備に数百台のドローンを配備しています。この中には中国製ドローンが含まれていますが、国家安全保障上の懸念を引き起こす可能性のあるミッションには、これらのドローンは使用していないと報告されています。
今後、これら中国製ドローンを全て新しいドローンに交換するのかなどは不明ですが、政府当局者はロイターの取材に対して、中国を念頭に置いたドローンに関する規則を作成していると語っています。国産ドローンメーカーにとって、政府のこの動きは追い風になるでしょう。
出典元:The Japan Times「Japan considers vehicle-mounted lasers to ward off drone attacks」