ドローンのシステムを開発しているAgrowingとVetorGEOは、カンキツグリーニング病に感染した柑橘類の木を検出できるビジョンセンサー、システムを開発したことを発表しました。
カンキツグリーニング病に感染した木は症状が現れるまでに約6ヶ月〜2年かかり、果樹園に大きな損傷を与えます。今回開発されたビジョンセンサー等を使用することで、ドローンは症状が現れる前に病に侵された木を判別できるとのことです。
カンキツグリーニング病は、世界中の柑橘類にとって最も脅威的な病気のひとつです。培養不可能な細菌によって引き起こされるこの病気は、最終的に感染した木を死に至らしめます。そして、治療法はありません。
VetorGEOの研究者であるKelly Pazolini(ケリー・パゾリーニ)博士は、次のように述べています。
「このビジョンセンサー等が開発されるまで、効果的にカンキツグリーニング病を検出する方法はありませんでした。私たちの開発したビジョンセンサーは、柑橘類を育てている人々に革命をもたらす可能性があります。ビジョンセンサー等によって、カンキツグリーニング病に感染した木をすぐに除去でき、果樹園へのダメージを最小限に抑えることができます。」
現在、AgrowingとVetorGEOはシステムが正しい結果を導き出せるためのアルゴリズムの調整しています。両社はこの方法で、あらゆる種類の植物、作物に対して使用できるサービスを提供したいと考えているとのことです。
出典元:COMMERCIAL UAV NEWS「Drones That Can Detect Infected Citrus Trees Create New Opportunities in Precision Agriculture」