Parrotドローン『ANAFI』がヒューマン・ライツ・ウォッチの活動支援 – シリア

Parrotドローン『ANAFI』がヒューマン・ライツ・ウォッチの活動支援 – シリア

約10年におよぶシリア内戦が終わりましたが、シリアにはまだまだ難しい問題が残っています。

例えば、ISISやシリア外の兵士によって殺害された人々の遺体の調査です。

フランスのドローンメーカーParrotは、ISISのかつての首都であったラッカ(Raqqa)近くのアホルタ渓谷(al-Hota gorge)の調査するため、同社のドローン『ANAFI』を提供しています。

Parrot『ANAFI』 85,000円

アホルタ渓谷には、ISISのテロの統治による大量の遺体が投棄されていると考えられています。
しかし、この渓谷は険しく、徒歩での探索は非常に危険です。

そこで、Parrot社のドローン『ANAFI』を使用し、渓谷をマッピング、3D地図を作成しました。
その地図を基に、奈落となり果てた渓谷をドローンで調査しています。

アメリカの国際的人権団体HUMAN RIGHTS WATCH(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)による調査の模様がYoutubeに公開されています。

ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、ドローンを使用する以前は衛生画像を使用しており、十分な解像度が得られなかったとのことです。
しかし、ドローンを使用することで奈落の底に横たわる遺体を確認できました。

また、ヒューマン・ライツ・ウォッチはこの奈落の底で新たな遺体を発見し、殺害がまだ起こっていることを示唆しています。

Parrot社の会長兼CEOのアンリ・セイドゥー(Henri Seydoux)氏は、「ヒューマン・ライツ・ウォッチは世界中で信じられないほど重要な仕事をしている」と述べ、それに自分たちの技術が役立っていることを光栄に思うとコメントしています。

 

出典元:HUMAN RIGHTS WATCH「Into the Abyss The al-Hota Mass Grave in Northern Syria

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