ロシア、ヘリコプター型ドローンを破壊するシステムを開発

ロシア、ヘリコプター型ドローンを破壊するシステムを開発

2020年12月18日、ロシアはヘリコプター型ドローンを破壊する独自の対空システムを開発していることが分かりました。この対空システム開発の背景には、昨今のアルメニアとアゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフ自治州を巡る争い「ナゴルノ・カラバフ戦争」があります。この戦争では、トルコはアゼルバイジャンを支援しており、アルメニアはロシアが支援しています。

ナゴルノ・カラバフ戦争でのドローン使用は、世界的な問題となっています。

トルコにドローンを輸出していたカナダは、カナダ製ドローンが戦争に利用されているとし、輸出を一時的に停止しました。カナダの意図しない形で、アゼルバイジャン側を援護することになっていたからです。

ナゴルノ・カラバフ戦争におけるヘリコプター型ドローンの役割は、低高度を飛んでいる敵のドローンを追跡し、相手の位置情報などを知ることです。ヘリコプタードローンは偵察だけでなく兵器も搭載できるため、アルメニアにとって非常に脅威となりました。そのため、この対空システムの開発は重要な意味を持ちます。

ロシアが研究開発しているのは、対空システムだけではありません。攻撃に特化したヘリコプター型ドローンの開発もしています。また昨年には、AKシリーズで有名なライフルメーカーであるカラシニコフがドローンを発売しました。ランセット(柳叶刀)と呼ばれるミサイル型のドローンは、対象に正確な特攻が可能なドローンです。

また、ロシア国防省は、2020年8月にモスクワで開催された軍事ドローンの博覧会にて、サンクトペテルブルクに本拠を置くKronstadtのドローン「Orion」を3機購入しています。

今後も戦場の空はドローンが入り乱れることになるでしょう。

ニュースの最新記事