海上にて、オランダの水素を動力源とするドローンが3時間半のフライト成功

海上にて、オランダの水素を動力源とするドローンが3時間半のフライト成功

オランダのデルフト工科大学(The Delft University of Technology)、オランダ海軍(The Royal Netherlands Navy)、オランダ沿岸警備隊(The Netherlands Coastguard)は、水素燃料電池で稼働するドローンを制作、3.5時間のフライトに成功しました。

このドローンは、全長9.8フィート(約3m)、本体重量は29ポンド(約13kg)、合計12個のプロペラを搭載している垂直離着陸型(VTOL)のドローンです。今後、改良の後にドローン海洋警備に使用される予定です。

デルフト工科大学の航空宇宙工学の代表であるHenri Werij(アンリ・ウェライ)氏は、次のように述べています。

「この研究プロジェクトの最も重要なことは、水素を動力源としてドローンを飛ばすことです。水素は世界中で持続可能なクリーンエネルギーとして知られており、ドローンと水素エネルギーの未来を切り開くことには大きな意味があります。」

また、オランダ海軍の司令官であるPieter Blank(ピーター・ブランク)氏は、次のように述べています。

「現在、若い世代の発想により、技術は進歩を遂げています。私たちは、デルフト工科大学と協力して新たな試みをしていくことを誇りに思います。水素を動力源に稼働するドローンの開発、海上での運用は、将来への大きな可能性を秘めた技術革新だと言えるでしょう。」

水素をエネルギーとしてドローンを飛ばすことは、他のドローン会社も試みています。

空飛ぶ車、パッセンジャードローンの製造販売会社であるイスラエルのUrban Aeronauticsは、同社の「eVTOL CityHawk」を二酸化炭素排出量ゼロの水素電力にすべく取り組んでいます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

また、中国の産業用ドローンメーカーMMC UAVは、展示会にて水素燃料で駆動する垂直離陸型のドローン「グリフィオンH VTOL」を発表しました。このドローンは、最大15時間の飛行が可能で、特許取得済みの水素燃料電池を搭載しています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

出典元:NEW ATLAS「Hydrogen-powered VTOL drone flies for 3.5 hours

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