アメリカ国防総省(ペンタゴン)はカウンタードローン訓練施設を建設中

アメリカ国防総省(ペンタゴン)はカウンタードローン訓練施設を建設中

2020年10月30日、アメリカ国防総省(以下:ペンタゴン)は、不正ドローンの脅威に対して効果的に対処すべく、カウンタードローン訓練を開催しました。

昨今、不正ドローンの脅威は増加しているにもかかわらず、そのドローンへの対抗策、正しい理解は遅れているとペンタゴンは感じており、今回の訓練開催に至りました。

戦闘中にドローンが利用される可能性のある特定のシナリオに合わせて、支部ごとに訓練がされています。ただし、軍全体にカウンタードローンの訓練は実施されておらず、また訓練の回数は1回のみとなっています。

小型の無人航空機に対抗する部門であるJCO(Joint Counter-Small Unmanned Aircraft Systems Office) に所属するDavid Morgan(デビッド・モーガン)中佐は、訓練について次のように述べています。

「現在、JCOでは戦場で不正なドローンを撃墜するためのカウンタードローン技術、トレーニングの要件をまとめています。そして、カウンタードローンプログラムを作成し、訓練していく予定です。訓練に関しては、オクラホマ州にカウンタードローン訓練施設を建設する予定となっています。」

これら訓練に関する一連のシステムは2025年までに完全に機能するようになると推定されています。今回の訓練でのフィードバックに基づき、いくつかの変更も行っていくとのことです。

実際、昨今の戦争ではドローンが兵器として用いられています。アルメニアとアゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフ自治州を巡る争い「ナゴルノ・カラバフ戦争」では、「Kamikaze Drone(神風ドローン)」と呼ばれる自爆型のドローンが使用されました。

また、小型ドローンは偵察機として使用されており、FLIR Systemsの「Black Hornet(ブラックホーネット)」はアメリカ軍をはじめ、オーストラリア、フランス、ドイツを含む19の北大西洋条約機構(NATO)の国々で使用されています。

出典元:DefenseNews「The Pentagon is building a school to teach the force how to defeat drones

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