ヨーロッパの航空宇宙機器開発製造会社Airbus(エアバス)とイスラエルの軍事企業2社は、地中海経由でヨーロッパに不法入国する移民を追跡するミッションに取り組んでいます。
2015年より、ヨーロッパへの不法入国者は増加の一途を辿っています。投入される金額も増加しており、今回のミッションには1億ユーロ(約124億円)が支払われ、ヨーロッパが不法入国を重く捉えていることが分かります。
現在、AirbusとイスラエルのIsraelAerospace Industries(以下、IAI)は、ドローンを使用して不法入国者を捕捉しています。実際に確認された不法入国の様子がこちらです。
来年には、ギリシャのクレタ島にて本格運用を開始します。この試験運用には、イスラエルのシステム会社Elbit Systemsが5000万ユーロ(約62億円)で協力しています。
運用されるドローンは、ミサイルや爆弾などの軍事装備は搭載せず、あくまで監視活動を行うために使用される予定です。
使用されるIAIのドローン「Heron」は、全長約16.6メートル、重量約250kg、最高速度約207km、最大ホバリング時間52時間の性能を誇ります。
既にアメリカ合衆国やオーストラリアをはじめとする14カ国が「Heron」を使用しています。
IAIのジェネラルマネージャーであるMoshe Levy(モシェ・レビー)氏は、今回の件に関して次のように述べています。
出典元:The Guardian「Airbus to operate drones searching for migrants crossing the Mediterranean」