イスラエルのGadfin、ユニークな医療用ドローンを開発 運用開始

イスラエルのGadfin、ユニークな医療用ドローンを開発 運用開始

イスラエルのドローンメーカーGadfin(ガドフィン)は、アフリカで遠隔地に医療品を届けるドローンの運用を目指し、ドローンの開発を続けていました。そして、遂にGadfin独自のユニークなドローンを開発するに至りました。

まず、会社名になっているGadfinは、アラム語で「翼」という意味があります。そして、同社の開発したドローンはマルチローターのように離着陸しますが、飛行時は飛行機のように翼を広げます。つまり、翼を折り畳むとホバリングモードになり、翼を広げるとフライトモードになります。

 

アフリカでの血液や医療品の配達に関しては、Ziplineの例があります。Ziplineはルワンダとガーナにて、医療用ドローンが活躍できることを証明しました。ちなみに、Ziplineの使用しているドローンは、固定翼のドローンになります。

 

また、Gadfinの開発したタイプのドローンは、たまに見られます。ラトビアのドローン会社FIXARもプロペラと翼のあるドローンを開発しました。因みに、MITの研究ではこのハイブリッド型のドローンが一番優れていると言われています。

 

当初、Gadfinは同ドローンをアフリカの地でテストする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で開発やテストが遅れたとのことです。結果、イスラエル北部の4つの病院間で医療用ドローンとしてサービスを開始することになりました。

GadfinのCEOであるEyal Regev(エヤル・レジェフ)氏は、次のように述べています。

「私たちは、2年以内にイスラエル国内の病院をドローンネットワークで繋ぐことができる信じています。ドローンの運用により、骨髄移植など急を要する患者を救うことができます。陸を移動していては、地形や渋滞の制限によって必要以上の時間を要する場面があります。ドローンはこの問題を解決でき、遥かに早い時間でミッションを達成できます。」

Gadfinの開発した新たなドローンは、今後ドローン開発においてどのような可能性を生むのか?また、医療用ドローンとして活躍できるのか?注目です。

出典元:Gadfin公式ホームページ

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