セルビアはトルコの戦闘用ドローンを購入、関係強化へ

セルビアはトルコの戦闘用ドローンを購入、関係強化へ

2020年10月6日、セルビアのAleksandar Vucic(アレクサンダル・ヴッチ)大統領は、トルコの戦闘用ドローンが戦場でどれだけ効果的だったかを確認し、購入を検討していることをメディアに発表しました。ここ数年間、両国は経済的な貿易面だけでなく、防衛面でも歩みを進めていました。

トルコのドローンメーカーであるBaykar Defenseは、主に4つのドローンを製造販売しています。2つは監視用のドローンであり、他の2つは弾薬を運ぶ爆撃用のドローンです。中でも「Bayraktar AKINCI」というドローンは、同社が製造した最高のドローンであり、最大飛行時間は24時間、195ノット(約361km)のスピードで飛行します。

トルコの開発するこれらのドローンは、アルメニアとアゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフ自治州を巡る争い「ナゴルノ・カラバフ戦争」でも使用されています。使用されているのは、「Kamikaze Drone」と呼ばれるドローン自体が標的に突っ込んで行くこともでき、また砲撃によって標的を爆破する殺傷力も備えているドローンです。

https://youtu.be/NBLbjPD5hD4

この戦争において、トルコはアゼルバイジャンを支援しており、アルメニアはロシアが支援しています。そして、トルコが「ナゴルノ・カラバフ戦争」にドローン技術を提供しているのをよく思っていないカナダは、一時的にドローン技術の輸出を停止しました。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

また、最近ではアルメニア国防省がアゼルバイジャンのイスラエル製ドローンを撃墜したことを発表しました。アゼルバイジャンにドローンを提供しているのは、トルコだけでは無いようです。

「ナゴルノ・カラバフ戦争」は、戦闘用ドローンの有能性を示す事につながっているようです。

出典元:BalkanInsight「Serbia Considers Buying Turkish Armed Drones

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