2020年9月22日、ドローンソリューションプロバイダーMissionGOは、アメリカ合衆国ネバダ州のドナーネットワークを利用し、ラスベガスでの臓器輸送の飛行実験に成功したことを発表しました。なお、今回の飛行実験により、アメリカにおけるドローンでの臓器輸送の最長距離記録は更新されたとのことです。
飛行実験は2回行われ、最初は病院から研究機関への研究用角膜を輸送しました。このフライトでは、ドローンを使用して臓器や医薬品を輸送することの可能性、価値、効率、配達速度が明らかになりました。
また、2回目のフライトでは、研究用の腎臓を空港からラスベガスの砂漠地帯にある郊外の小さな町まで輸送しました。このフライトでは、ドローンが長距離に渡って臓器を輸送できることが明らかになりました。
MissionGOの代表であるAnthony Pucciarella(アンソニー・プッチアレラ)氏は、次のように述べています。
「飛行実験の成功は、エキサイティングな前進です。ドローンは信頼できる救命貨物の輸送手段であり、様々なメリットがあることが証明されました。今後も、ネバダ州のドナーネットワークと協力し、ドローンの可能性をテストしていけることを楽しみにしています。」
ネバダ州ドナーネットワークのCEOであるJoe Ferreira(ジョー・フェレイラ)氏は、次のように述べています。
「飛行実験の成功は臓器輸送を未来へと導きました。今後数年間で、ドローンによる臓器輸送は成功を重ね、現実のものとなるでしょう。私たちの活動は、MissionGOが実証したサービスでのみ増幅されます。臓器提供と臓器移植の未来は、革新によって再定義されます。」
MissionGOは、今年の後半と2021年にもドローンによる飛行実験を予定しています。ドローンによる臓器輸送は現実になってきています。
出典元:GlobeNewswire「MissionGO Completes Longest Organ Delivery Flight via Unmanned Aircraft in Las Vegas」