JAL、ドローン医療物資輸送の事業化に向け、Matternetと業務提携

JAL、ドローン医療物資輸送の事業化に向け、Matternetと業務提携

2020年9月23日、日本航空株式会社(以下、JAL)は自身の公式ホームページにて、アメリカ合衆国カリフォルニア州のドローン会社Matternet, Inc.(以下、Matternet)と業務提携したことを発表しました。

JALは、Matternetが開発するドローン「M2」(上記画像参照)を用いた医療物資輸送分野における新規事業の創出など、将来のドローン医療物資輸送の事業化を目指すとのことです。

以下の動画は、Matternetの公式YouTubeチャンネルにより公開されている、「M2」が発着可能な荷物受け取り用のステーション「Matternet Station」の紹介動画になります。

現在、物流業界では小口配送の増加、ドライバー不足、過疎化の拡大する離島や中山間地域の物資輸送、慢性的な交通渋滞が発生する都心部の物資輸送、新型コロナウイルスの拡大による非接触型の「新しい生活様式」への対応など、様々な課題があります。そして、ドローンにはこれら問題の解決が求められています。特に、医薬品他緊急物資の迅速な輸送は必要不可欠です。

これまでJALは、医薬品他緊急物資の輸送に関する実証実験や、医療分野を中心に様々な企業、医療機関とドローンを使用した物流サービスの展開に取り組んでいました。また、Matternetは自社開発の自律飛行が可能な運航システムとドローン「M2」を用いて、検体や医薬品などの輸送事業をスイスとアメリカで展開し、豊富な実績とノウハウを持っています。

今後、両社は日本の医薬品や検体、血液製剤といった迅速な配送が求められる医療分野の物流に関する各種調査や、将来の事業参画に向けた取り組みを協力して実施するとのことです。また、先月採択された「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」でも「M2」の使用を検討しており、実証実験を通して物流課題の解決と持続可能な事業構築を目指すとのことです。

出典元:日本航空株式会社 公式ホームページ「JALと米Matternet、ドローン医療物流事業に関する業務提携を締結

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