Everdrone、デンマークへ救命ドローン配送サービスを拡大

Everdrone、デンマークへ救命ドローン配送サービスを拡大

2020年9月18日、スウェーデンのドローン会社Everdroneは、救命ドローンの配送サービスをデンマークに拡大したことを発表しました。

デンマークでのサービス稼働は2021年春を予定しており、Copenhagen Emergency Medical Services(コペンハーゲン救急医療サービス)が現地での活動を支援するとのことです。これにより、およそ10万人の人々が救命ドローンサービス圏内に該当するとのことです。

なお、Everdroneの救命ドローンには、DJIのMatrice 600 Proが使用されています。救急車が迅速に駆け付けられない地域に、ドローンにてAEDなどの救命機器を配送します。その様子がEverdroneの公式YouTubeチャンネルにて公開されています。こちらをご覧ください。

EverdroneのCEOであるMats Sällström(マット・セルストロム)氏は、今回の件に関して次のように述べています。

「スウェーデンのヨーテボリでは、この救命ドローンの仕組みは非常に上手く機能しました。今回、スウェーデンで学べたことをデンマークでも活かせることを非常に嬉しく思います。救命ドローンシステムの運用手順に改良を加えつつ、より迅速で最適化された仕組みで、デンマークに貢献していきます。」

また、Copenhagen Emergency Medical Servicesの研究責任者であるFredrik Folke(フレドリク・フォーク)は、次のように述べています。

「心停止の状況下において、迅速に治療を開始することは何よりも重要です。ドローンが数分以内にAEDを届けられるようになった場合、ただ救急車を待つだけしかできなかった人々は、治療行為を開始できます。救命ドローンが救命機器を届ける方法は、多くの人々の命を救う可能性があります。」

また、EverdroneはEurostars-2のプログラムから35万ユーロ、European Union’s Horizon 2020 Research and Innovation Programの出資も受けており、今後もヨーロッパ圏内に活動の幅を広げていくと思われます。

出典元:Everdrone公式ホームページ「EVERDRONE ANNOUNCES EXPANSION OF LIFESAVING DRONE SERVICE IN DENMARK

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