貨物や人を運べる2種類のドローン「V400 Albatross」を発表 – Autoflight

貨物や人を運べる2種類のドローン「V400 Albatross」を発表 – Autoflight

先日、中国の深圳市で開催された2020年世界UAV会議にて、中国のパッセンジャードローン会社Autoflightは「V400 Albatross(V400 アルバトロス)」を発表しました(上記画像参照)。「V400 Albatross」は、貨物と人を運べる大型の無人航空機です。同社は今回、製品開発のロードマップも発表しました。

「V400 Albatross」は完全に電力で起動するモデルと、電力と燃料の2つで起動するハイブリッドエンジンモデルの2種類があります。

いずれも最大離陸重量は400kg、ペイロード容量は100kg、最大離陸高度は5,000メートルですが、最大飛行距離には差があります。電力モデルの場合、最大飛行距離は300kmです。ハイブリッドエンジンモデルの場合、最大飛行距離は3倍以上の1,000kmです。ハイブリッドエンジンモデルの場合、長距離での貨物や人を移動できます。

また、両モデルのサイズは、いずれも長さ6.7m、幅9m、高さ1.1mになります。

「V400 Albatross」は、規制や安全性をクリアするためにパラシュートを搭載、その他にも飛行制御システム、センサー、レーダーなどの様々なシステムを搭載しています。空中での通信接続が切断しないよう、4G及び5Gにも対応しています。

現在、中国国内では貨物用の自動飛行する無人航空機の製造開発、試験運用がはじまっています。業界をリードしているのは、EHang Holdings Limited(以下、EHang)です。今年の2月には、中国民間航空局(CAAC)の認可を得て、商業顧客向けにドローンによる貨物輸送の運用試験を行うことを発表しました。

また、今年の7月には人の乗せた観光フライトにも成功しています。

どの会社のパッセンジャードローンが覇権を握るのか、今後も中国のパッセンジャードローン市場に注目です。

出典元:「Press Release: Autoflight Unveiled V400 eVTOL and Announced eVTOL Roadmap

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