ボーイングの開発する軍事用ドローン「Loyal Wingman」稼働成功

ボーイングの開発する軍事用ドローン「Loyal Wingman」稼働成功

アメリカ合衆国の世界最大の航空宇宙機器開発製造会社であるボーイングは、同社の開発する軍事用ドローンLoyal Wingman(ロイヤルウィングマン)のエンジンの稼働に成功したことを発表しました。

Loyal Wingmanは、16人のエンジニアチームによって設計されており、最大飛行距離約3,703kmの戦闘機に匹敵するドローンです。有人機・無人機と共に飛行できる人工知能を搭載しており、あらゆるミッションに対応できるようになります。

Loyal Wingman稼働の様子に関しては、こちらの動画をご覧ください。

今回、オーストラリア産業界がLoyal Wingmanの製造に参加したことで、主要システムの構築に成功しました。参加した企業には、BAE Systems Australia、RUAG Australia、Ferra Engineering、AME Systemsなどがあります。

今後、Loyal Wingmanはオーストラリア軍に諜報、監視、偵察機能を提供する予定です。武器の積載も可能ですが、どのような武器を搭載するかについては発表されていません。

ボーイングのシステムを開発するプログラムのディレクターであるShane Arnott(シェーン・アーノット)博士は、次のように述べています。

「エンジンの稼働により、Loyal Wingmanはフライトに近づくことができました。これはチームの協力と献身のおかげです。Loyal Wingmanには、既存の高度で軽量なジェットエンジンが搭載されています。」

オーストラリア空軍のジェネラルディレクターのDarren Goldie(ダレン・ゴールディ)氏は、次のように述べています。

「ボーイングとのパートナーシップは、Loyal Wingmanの運用だけでなく、今後10年間の有人機、無人機のオプションを検討する私たちにとって非常に価値あるものです。現在、ボーイングのLoyal Wingmanの開発は順調に進んでおり、今後数ヶ月で最終製品を見ることができるでしょう。」

出典元:NEW ATLAS「Loyal Wingman combat drone powers up engine for the first time

ニュースの最新記事