ウォルマート、ノースカロライナ州で一部食料品のドローン配達を開始

ウォルマート、ノースカロライナ州で一部食料品のドローン配達を開始

2020年9月9日、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるWalmart(以下、ウォルマート)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州にて、限定的にドローン配送サービスを開始しました。現在のところ、ウォルマートは本格運用する前段階として、ドローンによって一部食料品と日常生活品の配送のみを実施しています。

使用されるドローンは、ウォルマートが開発したものではなく、ドローン配送会社であるFlytrexのものです。Flytrexのドローン配達では、商品を倉庫や集荷場所に届けるのではなく、直接顧客のドアの前に配送します。

このFlytrexのドローンは、時速32マイルで飛行でき、3.5マイルの距離をカバー、高度230フィートで飛行します。時速18マイルの風の中でも、約3kgまでの食料品を運ぶことができます。

過去に飛行テストの様子が、YouTubeにて公開されています。こちらの動画をご覧ください。

ウォルマートは一部食品と日常生活品の配送実験を繰り返し、ドローンを顧客が受け入れることができるのか?ドローンで配達することは理にかなっているのか?データを収集していきたいとのことです。

ウォルマートの顧客製品部門の責任者であるTom Ward(トム・ワード)氏は、次のように述べています。

「試験的な運用によるデータの収集は、ドローン配送の可能性を明確にするのに役立ちます。ドローンで商品を配達するのは、創業者が掲げたビジョンにも忠実であり、これはウォルマートのサービスを次のステージへ誘ってくれるものです。」

実はウォルマートは、ドローン関係の特許を申請し続けており、その申請数は2年連続でAmazonよりも勝っています。

今回のノースカロライナ州での配送が成功すれば、また別の州でのドローン配送が始まるでしょう。ウォルマートのドローン配送が人々の生活様式を変えていくのか、今後も注目です。

出典元:Walmart公式ホームページ「Walmart Now Piloting On-Demand Drone Delivery with Flytrex

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