Reliable Robotics、セスナ機「C172 UAS」の完全自動飛行成功

Reliable Robotics、セスナ機「C172 UAS」の完全自動飛行成功

2020年8月26日、アメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置くReliable Roboticsは、無人で飛行するセスナ機「C172 UAS」のフライト動画を、同社の公式YouTubeアカウントにて公開しました。

以下の公開された動画では、無人のセスナ機が離陸、空を飛んだ後、着陸しています。

同社は昨年9月に、アメリカ連邦航空局(FAA)のフライト許可を得ており、6月には同様の飛行実験を成功させました。

「C172 UAS」は小さなセスナ機ではありますが、搭載されているシステムに問題はなく、今後はこのセスナ機による貨物の運搬が行われる予定です。

Reliable Roboticsは、2017年7月にSpace-X、Tesla、Googleの航空部門でチームを率いていたRobert W. Rose(ロバート・W・ローズ)氏によって設立されました。同年12月にはセスナを購入、それを分解して自動飛行技術の構想と検証をはじめました。Reliable Roboticsのスローガンは「We believe aircraft should fly themselves.(航空機は自力で飛ぶべきだと信じています。)」です。

 

自動飛行での貨物輸送といえば、今年の6月に中国広州に本拠地を置くドローン会社EHang Holdings Limited(以下、EHang)は、中国民間航空局(CAAC)の認可を得て、商業顧客向けにドローンによる貨物輸送の運用試験を行うことを発表しました。これは世界初の試みであり、ドローンによる貨物輸送はまだ始まったばかりです。

また、EHangは貨物だけでなく、既に人乗せての観光飛行にも成功しています。同社のパッセンジャードローン「EHang 216」は、中国煙台市にある美しいフィッシャーマンズワーフ周辺の海を観光しました。Reliable Roboticsのセスナ機も人を運ぶことも可能です。今後、有人飛行の実験も行われるかもしれません。

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