イギリスの警察がドローンのサーマルカメラで集まった人々を監視

イギリスの警察がドローンのサーマルカメラで集まった人々を監視

2020年8月15日、イギリスのグレーター・マンチェスターの警察は、大規模なパーティが開催されているとの通報を受け、現場に向かいました。通報のあったパーティ会場に着いた時には、既に200人を超える人が集まっていました。

イギリスの保健当局では、ソーシャルディスタンスを保つことに規制を設けています。今回のパーティの様子は、明らかに規則違反に該当していました。

現場に着いた警察は、FLIR Systemsのサーマルカメラを搭載したドローンにて、人々の監視を行いました。その時の様子が、以下の動画になります。

撮影された動画によると、多くの人がソーシャルディスタンスを維持していないことが分かります。保健当局によると、このような行動がパンデミックの原因になるとのことです。

最終的に、グレーター・マンチェスター警察は施設に3ヶ月の閉鎖命令を求め、数日後には裁判所がその要求を認めました。

今回の件に関して、グレーター・マンチェスター警察のJim Adams(ジム・アダムス)氏は、次のように述べています。

「この事件は、到底理解できるものではありません。もちろん、人々が規制された環境の中でストレスを感じていることは理解します。しかし、あまりにも軽率な行動です。裁判所がこの事件に対して早急に処分を下したことを、非常に嬉しく思います。」

また、マンチェスター市議会のNigel Murphy(ナイジェル・マーフィー)氏は、次のように述べています。

「この事件は、市民を守るために設けられた規定を違反した、重大な違反行為です。私たちは皆が責任を持った行動をし、リスクを回避していかなければなりません。公衆衛生の維持は、私たちの最優先事項です。」

FLIR Systemsのサーマルカメラは、大手ドローンメーカーであるDJI、Parrotの産業用などで使用されています。最近同社は、ドローン・ロボットなどのOEMメーカー向けのデュアルセンサーモジュール「FLIR Hadron」の販売を開始しました。新製品「FLIR Hadron」は、FLIR Systemsの正規代理店であるSkyLink Japanのショップページにて、販売されています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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