カナダのセンサー会社Scentroidは、ドローンに搭載できるにおいを検知するセンサー「DR2000」を開発しました(上記画像参照)。画像ではDJIドローン「Inspire 2」に「DR2000」が搭載されていますが、他のドローンにも使用できるとのとです。
「DR2000」は、ボックス+棒状センサーの形をしており、最大重量は640gです。センサー数をクライアントが組み合わせることができ、それによって重量は変化します。複数の電気化学系センサーは、メタンガス、CO2、空気中の非常に微量の化合物などをリアルタイムで検出できます。
「DR2000」を使用すれば、排出部のモニタリング、ガス漏れなどの検知、埋立地のメタンガス調査、農業施設の空気などを調査することもできます。
例えば、石油やガスのパイプラインの監視にドローンを使用している会社は、カメラの映像で外傷を確認するだけでなく、においによってガス漏れを検知できます(以下画像参照)。
Scentroidの研究開発マネージャーOmid Youssefi(オーミッド・ユーセフィ)氏は、次のように述べています。
「DR2000は電気化学センサーを使用しています。このセンサーは、軽量であるなどの利点は多々ありますが、欠点もあります。気象条件の変化に弱く、その影響を受けます。基本的に、悪天候時には正確な検出はできません。そのため、Scentroidはその問題を考慮してデータを自動的に調整するアプリケーションを開発しました。電気化学センサーに不安を抱いている方もいるかと思いますが、その心配はありません。」
また、同社は今後COVID-19などのウイルスを検出するデバイスの開発も検討しているとのことです。ウイルスにもほこりや水分子が乗っており、そういった物質や分子はセンサーで検出できるとのことです。Scentroidの開発する製品に今後も注目です。