アメリカの学生がドローンを利用して有害な川から安全にサンプリング

アメリカの学生がドローンを利用して有害な川から安全にサンプリング

アメリカ合衆国、ノースカロライナ州立大学の海洋地球大気科学部(MEAS)の博士課程に在籍するWill Reckling(ウィル・レックリング)氏は、ノースカロライナ沿岸の有害な藻類の浮かぶチョワン川からサンプルを採取するため、ドローンを利用しています。

Will Reckling氏は、安全に川からサンプルを採取する方法を考え、ドローンを使用する方法に至りました。ドローンにハーネス、釣り糸、50mmのプラスチック製試験管2本を装着し、それを垂らすことでサンプルを採取することに成功しました。

ドローンから垂らされた釣り糸の長さは、約6mです。Will Reckling氏によると、釣り糸が長すぎてサンプルが風に煽られ、試験管の中身が溢れることもあったそうです。試行錯誤の結果、この長さに行き着いたとのことです。

また、このサンプル採取方法は別の利点を生みました。サンプル採取の際、映像としての川の様子を記録することができ、役に立っていると言います。以前は衛生画像から川の現状を記録していましたが、今後はドローンの映像を利用するとのことです。

川といえば、最近ではドローンを利用した水中調査アプリ「UgCS」が発表されました。「UgCS」を使用することで、空から水中の深度を測定でき、等高線図、深度図、3Dモデルをキャプチャできます。詳しくは、こちらの動画、記事をご覧ください。

日本では、水難事故訓練にドローンが使用されています。ドローンによる上空映像から、潜水隊と舟艇隊へ的確な指示を送ることが可能とのことです。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

また、最近では新たな水中ドローンが日本でも取り扱いを開始しています。中国の水中ドローンメーカーCHASINGの新製品「CHASING M2」は、水中で4K撮影ができ、水中を2時間以上も自由に稼働できるドローンです。詳しくは、こちらの動画、記事をご覧ください。

出典元:NC STATE UNIVERSITY「Taking Research with Drones to New Heights

ニュースの最新記事