EHang、オーストリアのリンツにてパッセンジャードローンの運用実験開始

EHang、オーストリアのリンツにてパッセンジャードローンの運用実験開始

2020年8月14日、中国広州に本拠地を置くドローン会社EHang Holdings Limited(以下、EHang)は、オーストリアのリンツにて、グローバル・アーバン・エアモビリティ(UAM)の試験運用をはじめると発表しました。

リンツ(Linz)は、人口約20万人のオーストリア国内で3番目に大きな都市です。すでにEHangは、リンツ市内の公共交通機関(FACC)、インフラ会社であるLINZ AGとの契約を締結しています。今後3社は、自動飛行タクシー、自動飛行旅客便、自動飛行貨物輸送をリンツ市内に実装するため、運用実験をしていく予定です。

ヨーロッパの都市が、人を乗せて飛ぶドローンの実験を受け入れるのは初めてであり、EHangのヨーロッパ事業を推進させる上で重要な意味を持ちます。なお、実装されるドローンは、EHangの主力製品であるパッセンジャードローン「EHang 216」です。

「EHang 216」は、中国では都市観光用の自動で空飛ぶ車として、その性能を実証済みの製品です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

先日、ヨーロッパにおけるエアモビリティの運用に関する会議で、EHangのヨーロッパ部門のマーケティングリーダーAndreas Perotti(アンドレアス・ペロッティ)氏は、エアモビリティの実験内容、ユースケースを共有しました。

現在、都市の人口は増加を続けており、それに伴う交通渋滞は深刻となっています。二酸化炭素を排除しつつ、快適な移動をすることは人類が解決しなければいけない問題です。この問題を解消するため、パッセンジャードローンは誕生しました。

EHang創設者兼会長兼CEOのHuazhi Hu(ファージ・フー)氏は、次のように述べています。

「私たちは、たくさんの人に今日のUAMを体験してもらいたいと考えています。体験した方の、予約システム、搭乗プロセス、サービスなどに関する回答は、私たちのUAMを次のレベルに進化させます。現状、様々な規制がありますが、それらを考慮した安全な実装を行っていきます。」

出典元:EHang公式ホームページ「EHang Drives Forward UAM Implementation in Europe

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