パッセンジャードローン「EHang 216」カナダ ケベック州の特別許可取得

パッセンジャードローン「EHang 216」カナダ ケベック州の特別許可取得

2020年7月29日、中国広州に本拠地を置くドローン会社EHang Holdings Limited(以下、EHang)の公式ホームページによると、同社のパッセンジャードローン「EHang 216」が、カナダ民間航空当局Transport Canada Civil Aviation(TCCA)により発行された特別飛行許可証(SFOC)を取得しました。

「EHang 216」は人を乗せて自動で空を飛ぶパッセンジャードローンです。

最近では、中国東部にある煙台市にて観光フライトを成功させました。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

今回の許可により、EHangは掲げていたマイルストーンの1つである、北米での乗客用ドローンの許可取得をクリアしました。この許可証があれば、「EHang 216」は日常的にケベック州でのフライトを実施できます。

実は昨年9月、EHangはカナダのケベック州で開催された国際民間航空機関(ICAO)の75周年記念式典に招待され、「EHang 216」を紹介していました。

「EHang 216」はICAOや様々な国から多くの高評価を得ることができ、今回の許可へと至りました。今後、カナダにおける都市空中移動(UAM)運用の重要な一歩となります。

今回、EHangはカナダにて許可を得ることに成功しましたが、その背景にはカナダのドローン会社への認可の緩和もあります。カナダでは、ドローン会社に次々と長期的な許可証を発行しています。

この取り組みには、ドローン会社に今まで以上の飛行実験を積み重ねてもらい、早い段階で国の仕組みにドローンを導入する目的があると考えられます。今後、カナダがどのような実績を上げていくのか注目です。

出典元:EHang公式ホームページ「EHang 216 Obtained Special Flight Operations Certificate from Transport Canada Civil Aviation

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