カリフォルニア州南部にて、140万本の電柱をドローン点検に切り替え – SCE

カリフォルニア州南部にて、140万本の電柱をドローン点検に切り替え – SCE

アメリカ合衆国カリフォルニア州の南部に拠点を置くエネルギー関連会社Southern California Edison(以下、SCE)では、電柱を点検するためにドローンを利用しています。

現在でもそうですが、電柱の点検にはヘリコプターを使用しています(以下画像)。ヘリコプターを使用する点検は、ワイヤーの近くを飛ぶこともあり、危険を伴います。また、金銭面のコスト、時間的コストも大きい傾向にあります。

SCEは徐々にヘリコプターでの点検作業をドローンに切り替えており、およそ25%はドローンでの点検に切り替わっています。同社は約140万本の電柱を点検する必要があり、今後は更にドローンに切り替えていく予定です。

ドローンによる点検は、ヘリコプターでは近づけない場所の写真を撮影でき、またあらゆる面においてコストが安く済みます。

SCEの広報担当David Song(デビッド・ソング)氏は、次のようにコメントしています。

「電柱の航空点検は、あくまで地上点検の補足になります。しかし、地上からの視点では見えないことがたくさんあるため、定期的な航空点検は安全の確保のためには必要な作業です。今後、この作業をドローンでしていくことにより、様々なコストダウンを図れます。」

世界No.1ドローンメーカーであるDJIは、先日「業務用ドローンの新スタンダード」のキャッチコピーのもと「Matrice 300 RTK」とジンバルカメラ「Zenmuse H20シリーズ」の発売を開始しました。

「Matrice 300 RTK」は、最大飛行時間は55分、最先端AI機能を搭載、6方向検知&測位システムにより、フライトの安全性を確保しながら、確実にミッションを遂行できるドローンです。

また、ジンバルカメラ「Zenmuse H20シリーズ」は、遠くからでも接近した映像を撮影できるパワフルなズームカメラ、全てをフレーム内におさめる広角カメラ、正確な距離データを計測するレーザー距離計、見えない情報を視覚化する放射分析サーマルカメラの機能を搭載しています。

「Matrice 300 RTK」と「Zenmuse H20シリーズ」に関しては、こちらの記事をご覧ください。

業務用ドローンが全ての電柱を点検していく日は、そう遠くないのかもしれません。

出典元:Southern California Edison

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