空飛ぶ車、パッセンジャードローンの製造販売会社であるイスラエルのUrban Aeronautics(以下、UrbanAero)は、同社の「eVTOL CityHawk」を二酸化炭素排出量ゼロの水素電力にすべく、アメリカ合衆国のHyPointと契約を締結しました。
「eVTOL CityHawk」は、一見すると自動車のような見た目ですが、垂直に離陸し、空を飛ぶことができます。
「eVTOL CityHawk」は、6人乗りコンセプトのパッセンジャードローンです。
ローターレス、翼のない設計、コンパクトさを意識した設計がされており、「どこへでも飛んで、どこへでも着陸する」ドア・ツー・ドアを売りにしています。
300回以上のフライトをした軍事用無人航空機「Cormorant」にも採用されている、ダクトファン推進システム「Fancraftローター技術」をベースとしています。
※「Cormorant」は、UrbanAero傘下のTactical Roboticsが開発した軍事用eVTOLです。
提携前の設計では、電気と内燃機関のハイブリッド動力を検討していましたが、HyPointとの契約により、同社の水素燃料電池スタック技術を搭載した、より先進的なバージョンに進化します。
これにより、水素パワートレインの寿命は5,000時間から20,000時間に延び、燃料補給は数分で済みます。
UrbanAeroのCEOラフィ・ヨエリ氏は、次のようにコメントしています。
高出力かつ環境に100%優しい燃料の水素は、eVTOL航空機の将来の鍵を握っています。
また、HyPointの創業者アレックス・イヴァネンコ氏は、次のようにコメントしています。
UrbanAeroが開発しているパッセンジャードローン、水素電力への取り組みには感銘を受けます。このエキサイティングなプロジェクトに協力できることを楽しみにしています。