愛知県名古屋市に本社がある株式会社プロドローン(以下、PRODRONE)の2020年6月15日のニュースによると、PRODRONEは「消防用ドローン」の開発にあたり、2018年9月に愛知県豊田市とドローン貸与に関する覚書を締結しています。
このドローン貸与に関する覚書では、PRODRONEは豊田市の消防署へドローンを無償提供し、消防署は消防活動にこのドローンを使用し、改良に必要な情報をPRODRONEに提供します。
豊田市の消防本部によると、地方公共団体が、民間事業者よりドローンの貸与を受けて消防活動に使用し、機体の改良を進めることは全国初の取り組みであるとのことです。
愛知県豊田市の消防本部は、水難事故を想定したドローンを利用した訓練の映像をYouTubeにて公開しています。
公開されている映像によると、ドローンの導入によって陸上確認と併せて上空確認が可能になり、潜水隊と舟艇隊へ的確な指示を送ることが可能になったとのこと。
豊田市消防本部の廣瀨消防司令補は、「消防活動が迅速に行うことができるようになった。隊員がエントリーするには資機材等の様々な準備が必要だが、ドローンによる的確な現場把握で準備時間の短縮ができるようになった。悪天候下でも救助事案は発生するので、防水性と耐風性が高い機体は非常に現場で役立っている。」と述べています。
また、松田消防士長は、「広範囲な林野火災の状況確認や山岳での捜索救助、河川での水難救助において要救助者の把握など、隊員が進入できない場所での現場把握が容易となった。」と述べています。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
この訓練で使用されているドローン「PD4-AW2 Basic」は、防水性能、耐風性能に優れており、悪天候下でも飛行可能です。
そのため、現場の消防隊員からの信頼が厚く、救助活動でも重宝されているようです。
PRODRONEの河野代表取締役社長は、「PRODRONEでは、様々な現場ニーズを反映した防災・消防向けの機体を開発しており、今後も引き続き全国の自治体、警察、消防署と連携を深めてまいります。」と述べています。
出典元:PRODRONE
「豊田市消防本部の水難事故訓練でPRODRONE製ドローンが活躍」
「水難事故でのドローンオペレーション」
「災害現場でドローンを活用 豊田市とドローンの貸与に関する覚書を締結」