自動飛行ドローン「YMR-08AP」による農薬散布が開始 – ヤマハ発動機

自動飛行ドローン「YMR-08AP」による農薬散布が開始 – ヤマハ発動機

ヤマハ発動機株式会社は、静岡県浜松市のばれいしょ畑にて、自動飛行ドローン「YMR-08AP」の農薬散布を2020年4月より開始しました。
この農薬散布は、ばれいしょの生産者、薬剤メーカー、JA、県農林事務所と協同で行われています。

「YMR-08AP」はヤマハ発動機株式会社の産業用マルチローターで、自動飛行で農作業の省力化・効率化に貢献する新製品です。

「YMR-08AP」は専用ソフトによる簡単なルート作成ができ、オートパイロット機能と合わせて農薬の自動散布ができます。
同業他社の農薬散布用ドローンに引けを取らず、また同社の産業用無人ヘリコプターに匹敵する高い性能と品質を実現しています。

今回実証散布が行われるばれいしょは、疫病や害虫に弱く、防除のための農薬散布を小まめにする必要がある作物です。
他の野菜類と比較しても、たくさんの労力、作業を必要とします。

ドローンによる農薬散布は、農薬散布に必要である水を大幅に削減できます。
従来、1トントラックに大きな水タンクを積み、その水を農薬と希釈させ、地上から散布していました。
高濃度少量散布が可能なドローンによる空中散布であれば、面積当たり必要な水を大幅に削減でき、軽トラック1台で可能になります。

また、前述の通り農薬散布はこまめにする必要があり、収穫期に突入すると防除まで手が回らない生産者の実情があります。
しかし、この問題はドローンによる自動飛行、農薬散布が可能になれば解消できます。

今回の農薬散布がドローンの自動飛行で成功すれば、ばれいしょを育てている多くの生産者にとって多大な利益を生み出します。

今後、日本では農業従事者の高齢化がより一層進み、生産量を維持していくには新しい力が必要です。
その背景もあり、ドローンによる農薬散布は生産者の関心や期待も高くなっています。

ヤマハ発動機株式会社のスマート農業の発展に向けた様々な取り組みに、今後も注目が集まります。

出典元:ヤマハ発動機株式会社 公式ホームページ

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