5月9日のアイランドエコー紙(islandecho)の記事によると、イギリスのワイト島に医療品を届けるドローンのフライトが無事成功しました。
ワイト島はイギリス南部に位置するイングランドの島であり、ヴィクトリア女王も愛したリゾート地です。
使用されたドローンはWindracersという会社のWindracer Ultra(ウインドレーサー ウルトラ)です。
Windracersは、ドローンを使用した人命救助、環境保護団体、研究所などへの輸送サービスを提供しています。
Windracer Ultraは5月9日の午後2時5分頃に、ワイト島の北に位置する町リー・オン・ソレントを出発しました。
ドローンは8km程フライトし、18分後にワイト島の飛行場へと着陸、この実験は無事に成功しました。
将来的には、1日4回程このフライトを続けていき、人口約14万人の島に医薬品が届けられます。
イギリスでは、非軍事ドローンが国内で物資を届けるフライトをするのは初めてであり、これはイギリスにとって非常に重要なフライトでした。
今後、イギリス国内でドローン配達というサービスが確立するための大きな一歩です。
Windracer Ultraは、一般的なドローンというよりは飛行機に近いと言えます。
電気モーターの代わりに、2つのガスエンジンを搭載しており、最大621マイル(約1,000km)飛ぶことができ、100kgの物資を運ぶことができます。
最初は定期便では、40kgの物資に限定される予定で、マスクやガウン、島の医療従事者のための物資を配達する予定です。
定期便の活動が上手くいけば、血液やその他の本格的な医療品の配達にも拡大する見通しです。
定期便がいつ始まるかについてはまだ明らかにされていませんが、今回のテスト飛行成功により、その未来は確実に近いものになりました。
出典元:islandecho「UAV LANDS ON THE ISLE OF WIGHT IN HISTORIC DRONE TRIAL」