海水の温度差を利用して充電できる水中ドローンを開発 – SEATREC

海水の温度差を利用して充電できる水中ドローンを開発 – SEATREC

アメリカ合衆国カリフォルニア州の新興企業SEATREC(シークレット)は、海水の温度差を利用して自動充電する水中ドローン「SPECIFICATIONS」(上記画像参照)を開発しました。

SPECIFICATIONSは、海水の温度差を利用することで発電する「SL1システム」を利用しています。具体的には、特定の物質が温度差により固体から液体に変化する際に生成されるエネルギーを利用しています。

充電実験では、SPECIFICATIONSが9日間かけて海底約1,000mまでゆっくりと潜り、10日目には2,000mまで潜りました。その後、SPECIFICATIONSは海面へと浮上し、この際に2.2ワットの電力を生成しました。この再生可能なエネルギーは、永遠に海に留まれることを意味します。もちろん、メンテナンスやアップグレードは必要です。

SPECIFICATIONSは、元NASAの科学者であるYi Chao(イ・チャオ)氏によって開発されました。彼はSPECIFICATIONSについて次のように述べています。

「私たちの目標は、このようなロボットが再生可能なエネルギーを利用することで、永遠に活動できるシステムを開発することです。この方法であればバッテリーを節約でき、部品のパージも必要ないので海も汚れません。」

SPECIFICATIONSはまだ試験段階であり、実用可能な製品ではありません。今後、このシステムを利用した水中ドローンが誕生するかもしれません。

 

水中ドローンといえば、先月は中国の水中ドローンメーカーCHASINGの新製品「CHASING M2」が発売されました。
200m潜水できる「CHASING M2_200M」が316,400円(税別)、100m潜水できる「CHASING M2_100M」が298,200円(税別)となっています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

また、Amazonなどでは防水ドローンを開発しているPowerVisionから水中ドローンが多数販売されています。

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PowerVision
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出典元:SEATREC | Products

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