HAPS Mobileの「Sunglider」飛行テスト成功!成層圏で約5時間フライト

HAPS Mobileの「Sunglider」飛行テスト成功!成層圏で約5時間フライト

2020年10月8日、ドローン会社HAPS Mobileの「Sunglider」が飛行テストを完了、成層圏に突入するも問題なく飛行を続けたことを同社の公式ホームページで発表しました。

このテスト飛行で「Sunglider」は約62.500フィートに到達し、20時間16分飛び続けた後、無事に着陸しました。「Sunglider」は約5時間を成層圏で過ごし、最大58ノットの風、摂氏-73度(華氏-99.4度)の低温に耐えました。

同社はこの飛行テストに成功したことで、「成層圏到達」「翼に搭載されたソーラーパネルでの電力供給」の2つのマイルストーンを達成しました。テスト飛行の様子に関しては、こちらのYouTube動画をご覧ください。

ソフトバンク株式会社代表取締役兼CTO兼HAPS Mobile代表取締役社である長宮川淳一 氏は、今回のテスト飛行に関して次のように述べています。

「今回の飛行テストにより、太陽光のエネルギーだけで飛行する基地局を建設するという目標に一歩近づきました。摂氏-73度の気温状況だったにもかかわらず、Sungliderは問題なく飛行を続ける事ができました。また、地上のスマートフォンとの通信にも成功する事ができ、その他テストも無事に成功、最終的な着陸も問題ありませんでした。」

 

グライダー型かつ成層圏に突入するドローンといえば、今年の7月にはSwift EngineeringとNASAの開発したドローン「SULE」の飛行実験がありました。こちらのドローンも翼に太陽光パネルを設置しており、エネルギーを賄うことができます。開発目的は明確ではありませんが、通信、監視、商業利用などを目的としています。

空の通信基地としてドローンが成層圏を飛び回る日は、そう遠くないかもしれません。

出典元:HAPSMobile公式ホームページ「HAPSMobile’s Sunglider Succeeds in Stratospheric Test Flight

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