ボーイングの軍事用ドローン「Loyal Wingman」初フライト成功

ボーイングの軍事用ドローン「Loyal Wingman」初フライト成功

2021年3月2日、アメリカ合衆国の世界最大の航空宇宙機器開発製造会社であるボーイングは、長年開発中だった軍事用ドローンLoyal Wingman(ロイヤルウィングマン)の初フライトに成功しました。

なお、初フライトは南オーストラリア州中部にあるウーメラ立入制限区域にて行われました。ウーメラ立入制限区域は、南オーストラリア州中部から南東部にかけて広がる兵器試験地区です。

昨年9月には、初稼働を達成していたLoyal Wingmanですが、とうとうフライトに成功しました。

初フライトの様子がYouTubeに公開されています。こちらをご覧ください。

今回の初フライトの成功を受け、オーストラリア政府は技術開発を継続するために新たに3つのプロトタイプユニットを購入したとのことです。この契約には1億1500万ドルの価値があり、今後3年間で展開されていきます。

また、今年の後半にはLoyal Wingmanは別の条件でフライトを行う予定であり、実運用はそのテストの結果を受けてになる予定です。

Loyal Wingmanの飛行距離は2,301マイルと言われており、これは戦闘機と同等の性能になります。また、ペイロードも可能でありますが、武器に関してどのようなペイロードを持っているかは定かではありません。少なくとも、監視や偵察任務以上のことが可能であるようです。

オーストラリア空軍の部長であるCath Roberts(キャス・ロバーツ)少将は、次のように述べています。

「Loyal Wingmanの初フライト成功は、オーストラリア空軍とボーイング社にとって、大きな一歩となりました。この重要な局面に立ち会えたことに興奮しています。Loyal Wingmanプロジェクトは、自律システムと人工知能を統合した、スマートなヒューマンマシンを開発するものです。私たちはプロジェクトを通じて、空中戦やその他の任務を補完、拡張する方法を模索しています。」

出典元:NEW ATLAS「Loyal Wingman combat drone makes first flight

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