ロシアの危険植物バイカルハナウドを検出するドローン技術を開発

ロシアの危険植物バイカルハナウドを検出するドローン技術を開発

ロシアには、最も危険な植物の一つとされているバイカルハナウド(ソスノウスキーのホグウィード、ラテン名:Heracleum)が自生しています。

バイカルハナウドは、その茎や樹液に肌が触れただけで爛れる可能性があります。そして、道路沿いや私邸の庭など、どこにでも自生するという厄介さを備えています。

そのため、ロシア人はバイカルハナウドが自生する夏になると、特別な防護服を身に着け、バイカルハナウドの処理に向かいます。昨年はモスクワだけでも、バイカルハナウドの駆除に470万ドル相当を費やしています。

そして現在、この危険な植物であるバイカルハナウドを検出するドローンシステムの開発に取り組んでいます。

ロシアのスコルコボ研究所(正式名称:Skolkovo Institute of Science and Technology)のAlexander Menshchikov(アレクサンダー・メンシチコフ)博士らは、ドローンがリアルタイムに画像を検出する機能を利用し、その画像からバイカルハナウドを検出する機能を開発、AIが適切に検出する実証実験を行いました。

以下画像の左はAI検出前の画像で、右はAI処理後の画像です。実証実験では、バイカルハナウドが検出され紫の色に処理されています。

Menshchikov博士らによると、ドローンとバイカルハナウドの検出技術を用いれば、40分間で最大28ヘクタールの場所を調査することができます。この技術はバイカルハナウドの効率的な駆除と人々の安全を守ることに繋がるでしょう。

出典:Skolkovo Institute of Science and Technology

ニュースの最新記事