2024年のオリンピックに向け、フランスではアンチドローン技術のテスト中

2024年のオリンピックに向け、フランスではアンチドローン技術のテスト中

フランスは、2023年に主催するラグビーワールドカップ、2024年に開催する夏季オリンピックに向け、アンチドローン技術の導入を予定しています。

導入を予定しているアンチドローン技術は、フランス軍によってテストされています。そして、導入を検討しているアンチドローン技術は、レーザー光線を対象のドローンに当てることで爆撃するものです。

実際にフランス軍が行ったテストの様子が公開されています。こちらをご覧ください。

今月7日にもフランス南西部にある軍の試験場でテストが行われ、3km離れた場所からドローンを検出し、1km離れた場所からドローンをレーザーにより墜落させることができました。

なお、このアンチドローン技術はCILASが開発した「HELM-P」になります。「HELM-P」の開発は、フランスという国家の防衛観点からも重要なものであり、またヨーロッパ全体にとっても高度なアンチドローン技術として重要視されています。世界的にアンチドローン技術の最先端に取り組んでいる国は、アメリカ合衆国とイスラエルがありますが、フランスもそれに並びます。

最近、フランスの国会議員が国内の不正ドローンに対する設備は不十分であると警告する報告書を発行しました。また、フランス軍の大臣であるFlorence Parly(フローレンス・パーリー)氏は、「私たちは鳥よりも小さなドローンを検出し、それらを分析、無力化する必要があります。アンチドローン技術には、不正なドローンを見る目、分析する脳、破壊するための武器が必要である。」と述べています。

加えて、フランスは不正ドローンに電磁波を送ることで無力化する技術の開発に向け、企業への入札も開始しています。2023年のラグビーワールドカップ、2024年の夏季オリンピックに向け、フランスのドローン対策は徐々に進んでいるようです。

最近では、メジャーリーグベースボール(MLB)の球場でも、アンチドローン技術が導入されてきています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

出典:CILAS ariane Group

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