10億本の木を植える!NZのドローン会社Evico Technologies

10億本の木を植える!NZのドローン会社Evico Technologies

ニュージーランドのドローン会社Evico Technologiesは、ドローンによる植林活動で2028年までに10億本の木を植えるプロジェクトに取り組んでいます。

当初、このプロジェクトの植林活動は手作業で行われていました。しかし、手作業による植林には限界があり、植林活動は当初の予定通り進みませんでした。そこでドローンで植林する方法が採用され、2017年に始まりました。

ドローンは「seed bombs(シードボム)」と呼ばれる、ゴルフボールサイズの種子の入った球体を大量に積み込み、空からこの球体を落下させていきます。球体には種子をはじめ、堆肥や水などが含まれており、これらの有機物が種子の発芽を促進します。

ドローンによる植林活動を始めるにあたり、手作業による植林とドローンによる植林の比較実験が行われました。最初は発芽が上手くいかない問題もありましたが、球体内の成分が改良され、この問題は解決しました。結果、手作業による植林よりも遥かに早いペースで植林が進み、発芽の問題もありませんでした。

Evico TechnologiesのVye氏は、ニュースサイトにて「従来の手作業による、植林活動は素晴らしいものです。しかし、これでは遅すぎます。また、ニュージーランドは急な斜面のある地形です。ドローンは地形の影響を受けず、迅速に植林活動を行えるため、様々なコストを削減できます。」と語っています。

現在、10台の植林ドローンは30分で50,000個の「seed bombs」を植えることができます。同社によると、これは1ヘクタール当たり1,000ドル未満の費用で済みます。手作業での植林費用が10,000ドルから20,000ドルであるため、1/10以下の費用で済みます。

ドローンによる植林活動は成功するのか?今後の進捗状況にも注目が集まります。

出典:Evico Technologies 

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