2019年6月5日、米Amazonはドローンでの配送「Prime Air」を数ヶ月以内に開始すると発表しました。
Amazonは2013年に「Prime Air」の構想を発表、ドローンを利用したサービス開始を2015年に設定していました。
それから4年の月日が流れましたが、遂に正式なサービス開始が発表されました。
サービスの開始と同時に、今回の配送に使われるドローンも発表されました。
本記事では、今回発表されたPrime Airのサービスについて解説していきます。
Amazon Prime Air(アマゾン プライム エアー)とは?
Amazon Prime Airとは、無人航空機ドローンと有人航空機ボーイングで商品を運搬するプロジェクトです。
2013年に構想が発表され、2015年にはドローンによる配送を開始する予定でした。
拠点への荷物は有人航空機ボーイングで運び、拠点からの配送は無人航空機ドローンで行います。
Prime Airでは、顧客が注文した商品を30分以内に届けることを目標としています。
Amazonの構想では、以下の作業が全て自動で行われます。
- 顧客が商品の注文
- 拠点にある商品を専用ボックスに梱包
- 専用ボックスをドローンにセット
- ドローンが顧客の家に商品を届ける
- ドローンが拠点に戻る
この際、天候や荷物に応じて適切なドローンを選択する配送モデルが採用される予定です。
Prime Airは注文から30分で配送完了
Amazon Worldwide Consumer CEOのジェフ・ウィルケ氏が今回発表したサービス内容は以下の通りです。
配送距離 | 15マイル(約24km)以内 |
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配送時間 | 30分以内 |
配送重量 | 5ポンド(約2.3kg)以内 |
サービス開始地域 | 不明(発表されていません) |
残念ながら、どの地域でサービスを開始するかは発表されませんでした。
Prime Airのイメージ映像は以下になります。
動画のドローンが、今回発表されたドローンです。
Prime Airのドローン配送は安全
ウィルケ氏はドローン配送の安全性について、以下のように述べています。
配送場所は登録した住所になりますが、着陸場所には二次元バーコードを使ったマーカーを置き、それを目印に着陸します。
もし着陸地点の近くに人がいたり、障害物があれば、ドローンは着陸を待ちます。
フライト中においても、目視では確認できない距離を飛ぶ鳥やヘリコプターを捕捉して避け、電線などの障害物も判別して自動に回避します。
また、ドローンは騒音の問題も懸念されますが、同じ距離にいるトラックの音よりもフライト音は小さいです。
Prime Airに実装される予定のドローンたち
米Amazonの公式ページには、上記の画像のドローンが紹介されています。
次に採用されるドローンはこのような形をしているのかもしれません。
米Amazon | Prime Air紹介ページ
以上、Amazon Prime Airについて解説してきました。
Prime Airの構想が現実になれば、運送業界に革命が起きます。
日本でも山奥や離島などの僻地への配送は問題になっています。
Amazonの配送ドローンが日本の空を飛ぶ日も、そう遠くないのかもしれません。