竜のような形状のドローン「DRAGON(ドラゴン)」が研究開発中 – 東京大学

竜のような形状のドローン「DRAGON(ドラゴン)」が研究開発中 – 東京大学

ドローンといえば、4つのプロペラで飛ぶロボット、と思ってはいませんか?実際、一般的なドローンの形状は「クアッドコプター」と呼ばれる、離陸や推進に4つのプロペラを用いる形状となっています。

しかし、ユニークな形状をしたドローンは日々研究されています。オーストラリアのブリスベンで開催されたICRA2018で発表されたユニークなドローン「DRAGON(ドラゴン)」は、その名前の通り竜のような姿で飛ぶことができます。

「DRAGON」は、東京大学の情報システム工学研究室(JSK)の研究者によって考案されました。正式名称「Dual-rotor embedded multilink Robot with the Ability of multi-deGree-of-freedom aerial transformatiON」の文字を取り「DRAGON」と呼ばれています。

実際に「DRAGON」が飛んでいる様子が公開されています。こちらをご覧ください。

通常、「DRAGON」は長方形を構成してフライトしますが、その12個のモジュールで構成されてた関節は伸ばすことができます。この関節を伸ばすことで竜のような形となり、通常のサイズでは通れなかった場所を飛ぶことができます。

また、研究者たちは「DRAGON」が対象に巻き付くことで、対象を動かすことができるかもしれないと考えています。次に開発されるDRAGONは、私たちの想像を超えた進化を遂げるかもしれません。

DRAGON」は、生物の生態から学んだことを技術開発に活かすバイオミミクリーの発想に近いと言えるでしょう。実際、地球上に存在する動物から着想を得たドローンはいくつか開発されています。

鳥型ドローン、コウモリ型ドローン、バタフライ型ドローンを制作しているFESTOに関しては、こちらの記事をご覧ください。

出典元:IEEE Xplore「Design, Modeling, and Control of an Aerial Robot DRAGON: A Dual-Rotor-Embedded Multilink Robot With the Ability of Multi-Degree-of-Freedom Aerial Transformation
JSK公式ホームページ

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